悠パラ日記【37】パラオカップ開催への途
(2024/09/19)
Alii!(パラオ語), Emaho nimarieri!(ソンソロール語)、こんにちは!
パラオ滞在中の仙田悠人です。今週も悠パラ日記始まります!今回は来る9月29日開催予定の「1st Palau Cup 2024」に関して書いてみます!
我々Palau Sailing Association(以下、PSAと略する)には2つの側面があります。1つはご存知、現代的なヨットであるオプティミストの普及活動。もう一つはパラオの伝統的なアウトリガーカヌーの保存や復古活動分野です。
パラオに来て、子供達の成長もさることながら、アウトリガーのかっこよさにも感銘を受けています。子どもたちの成長はアイランダー先祖が航海技術のDNAを持つからだろうと想像しています。PSAで私が担当するのはOPの指導分野です。しかし、アウトリガーの分野との分野を超えて協働する活動をするべきだと考えました。子供達にとって、パラオ人にとって融合させた活動が有意義であることは訪パ以来早めに気づけたように思います。
以来、伝統と現代のセールを用いた両艇を用いたイベントが何かできればと兼ねてより思っていました。けれども、パラオに来てOPの活動をすることで一杯になっていた頃の私には一歩踏み込んだ提案ができずにいました。また、アウトリガーに関して子供達に触れてもらえる機会が取れずにいました。
ある時、パラオ国立博物館に訪れた際に伝統的なカヌーに関しての記述があまりにも少ないことに気づきました。また、パラオの至る所でアウトリガーを会社のロゴに採用しているにも関わらず今や誰も釣りのためにアウトリガーを使うことはありません。その他様々な背景を持って、「使わなければ廃れる」ということを感じました。そこで、ヨットのコース設定やレースのノウハウを彼らの船にも応用させてレースをすることを考えました。
話は急展開に進みます。日本に親善レースの遠征をした際に笹川平和財団主催「Pasific Island Nations Weeks」懇親会での出来事でした。パラオの観光庁(正確にはなんでも庁Super Ministry)の長が同席されていてお話しする機会がありました。Palau Cupのお話をすると、日にちも会場もあっさりと決まってしまいました…。!!小さな島国だからこそできる強み!だなと感じました。
7月9日の懇親会以来、現在まで初めてのパラオ語だけの会議に参加したり、レターを書いたりといつもとテイストの違う日々を送っています。レースの運営だけにとどまらず、毎年開催にこぎつけるために後に博物館にこの日の出来事を展示させていただくようにもお願いをしました。(快諾してくれました!)
パラオのしきたり等は20年以上住んでいらっしゃる日本人の方でもわからないことだらけだそうです。いわんや1年ちょっとの僕ですので、色々な壁に自らぶつかりまくっています。僕が助けを求め、手を貸していただく時には保護者や支えてくださる方々の温かさをいつもよりも一層感じています。
レースまでハラハラドキドキで日々を過ごしています。しかし、緊張よりも楽しさが上回る日々、幸せな日々を過ごさせていただいています。
▌2024/09/14〜15練習
先週より平日から台風や低気圧の影響で再びパラオに風が戻ってきました!しかし、南西風は島陰にあたって風が入って抜けての二日間でした。初級クラス・中級クラスどちらもしっかりした7メートルほどの風を受け楽しく、時に歌声が聞けるそんなパラオの海上でした!
また、日曜日には保護者の方が活動場所スコージョー(Skojio)の草を刈り、棘のある木を切り落とし、マストに引っかかる邪魔な木を剪定してくださいました!!スッキリ気持ちよく使うことができます。ありがとうございました!!!