悠パラ日記【29】パラオの協力隊

2024/7/25 仙田悠人

読者の皆さん、こんにちは。
こちらパラオでは雨が多い日々が2週間ほど続き、雨季の本領を思い知らされています。

今回のトピックスはJICA隊員にフォーカスしてみようと思います。

日本の協力隊の特色

日本の青年海外協力隊は1965年より民間の青年団体が先導し、青年政治家がそれに呼応して発足したというユニークな歴史を持っています。世界中には米国の「平和部隊」や韓国の「KOICA」,など似たような団体が存在しています。中でも、日本のJICA青年海外協力隊は「奥地前進主義」を掲げています。これによって、世界中のどの国のボランティアよりも最深部まで隊員を送り込む特色があるといえます。電気が通らない熱帯雨林気候の奥地や、アフリカの砂漠地帯等の厳しい環境下に送り込まれることもあるのです。

より詳しく知りたい方は→こちら「協力隊制度の沿革」をご覧ください。

パラオの協力隊事情

現在(2024/07/24)パラオに派遣中の隊員の職種は以下の通りです。
・野球
・合気道
・小学校教育(一番多い)
・日本語教育
・理学療法士(2人)
・看護師
・道路整備
・コンピューター
・統計調査
・生態調査
・病害虫駆除
・バイオテクノロジー
・青少年活動(ヨット)
で、全部で30人。

人口わずか1万8千人のパラオ共和国。JICA青年海外協力隊が派遣されている世界の国で国土に対する隊員の密度が世界一なのです。それほどに必要とされているといいますか、JICAの活動に親しみを持ってもらっている国なのです(諸説あり)。今年は在パラオ日本大使館にもこの事にブログ・Youtube上で言及していただきました。

パラオの協力隊人数を30人に保つことを目標に、今後も隊員の人口密度が高いパラオが実現され続けていくことが予想されています。──あなたもパラオへ隊員として派遣されませんか?!──

おなじ隊員の身分とはいえ、様々な職種の方々がおられます。活動のスタイルも全く異なりますが、隊員同士で共通の課題や悩み事が出てくるので飲み会は非常に盛り上がります!!「協力隊に応募するほど」のパワフルさや、特殊技能がある、一人一個性を持つ仲間から刺激を受ける日々です。

隊員の住居はホームステイと一人暮らしの2択です。同じ隊員でもホームステイ先によって水シャワーしか出ない家や毎日夕食がインスタントラーメンの家など貧しい家族と暮らす方もおられます。東京23区と同じ面積の小さな島国パラオの中にも生活の格差が生じているのです。厳しい環境で生活しながら活動をされる方々は本当にすごいなと思います…。

先週の練習

先週土曜日(7/20)には新しいセーラーと既存のセーラーが対面して一緒に練習する機会がありました!初心者の子供達を見ていると1年前の子供達を見ているようで、懐かしい思いがします。そして、1年でとってもお兄ちゃんになったなと彼らの成長速度に感心します。

練習では初心者の子達のお手本となって練習する姿が見受けられ、上級生が下級生に教える場面がありました。子供たち同士が自分たちで高め合う良いサイクルがパラオ・セーリング協会(PSA)をまた一つ前進させたように思えました。