悠パラ日記【32】パラオの伝統食
(2024/08/14)仙田悠人
こんにちは、今週もパラオよりお便りをお届けします。
今回は、伝統的な食べ物についてご紹介させていただこうと思います。
お魚
パラオの魚は熱帯魚ということで、カラフルなものが多いです。日本でカラフルなお魚というと、あまり美味しいイメージがありませんでした。しかし、パラオでは珊瑚礁の中のお魚は全て美味しい!ような気がしています。全く日本のものとは似て非なるものだと感じています。
ただし、日本で食べるお魚は生食に対する技術発展のおかげかどこで食べても美味しいと思っています。また、寒いところのお魚は味が違って美味しいです。
結論、どっちも美味しいんかい!ってことです。
海亀
パラオでは海亀を食べる習慣があります。カメは神聖な食べ物とされているようで、血の一滴も残さないという食べ方さえもあります(血煮込み)。カメは部位によって食感が違います。ヒレの先端はコラーゲン質で、根本は筋肉質。
パラオの小学校でCultural weekという伝統的な食事や生活を体験する週があります。そこで「サシミ」といわれて出てきたものは亀の刺身でした。亀の身を刺身にする食べ物かと思いきや、それだけにとどまらず内臓脂肪を一緒にタタいた、いわゆる鯵のタタキです。これに現地の小さなレモンと醤油 を垂らす食べ物でした。味の程は、パラオ歴が長い先輩ほど美味しそうに召 し上がっていましたが、内臓脂肪の匂いが僕には合わず…。異文化体験とし て良い経験でした!!
ウカエブ
パラオには「陸がに」が存在していて、満月になると道路を歩いて海に産卵しにいく様子が伺えます。この陸ガニのミソは少しビターな個体と我々の知るカニみその味をしているものがいます。また、身は小さいカニなので取り出すのが大変です。「ウカエブ」はこの身を集めて甲羅の中に一纏めして 上にココナッツ?ソースをかけた食べ物です。個人的にパラオの中で一番美味しい伝統的な料理だと思っています。
ビルム
パラオの主食はタロ芋・キャッサバと表記されることが多いです。しかし、実態は町に住んでいる人々はお米をたくさん食べています。伝統的な主食としてビルムというものがあります。作り方はまず、キャッサバを煮て無毒化し、ペースト状にしたものを葉っぱと繊維を使って巻きます。さらに加熱 することでもちもちとした棒状の食べ物に仕上がるのです。ビルムもしくは茹でたタロ芋とおかずで食べるのがパラオのスタイルです。
パラオでは「サシミ」という言葉が定着しているように、生で魚を食べる文化が存在しています。生色でカラフルなお刺身を食べる際に注意しなければならないのは、シガテラ毒。シガテラの原因であるシガトキシンは、海草などに付着する渦鞭毛藻(うずべんもうそう)と呼ばれる微細藻の一種によって生産され、その微細藻を魚介類が食べ、食物連鎖によって魚の毒化が起こるといわれています。
しかし、パラオのお魚は特に心配ないといわれています。(大使館Xより) 原因となる渦鞭毛藻が少ないか、あまり生息していないようです。
皆さんもぜひパラオでお魚を食べてみてはいかがでしょうか!
練習 (2024/8/10-8/11)
Chillian というアイルランド出身の方が来てくれました。しっかりと経験のあるセーラーでパラオでは日本のNGOの船の船長をしているようです。
キリアンさんと子供達と練習をした土日でした。僕も英語の勉強になって、どのような表現をするのかなるほどと学ばせてもらうことが多かったです。アメリカ英語から用語を借りている日本人からすると、彼のアイリッシュ用語はさらに新鮮でした。