悠パラ日記【44】ついに犬に噛まれる

仙田悠人(2024/12/10)

今週も悠パラ日記始まります~
イベントが多かったのでそれを皆さんにシェアさせて頂きます。

▌満をじして犬に噛まれる。
12/03(火)朝8:20分頃、市街地に向けて散歩中に悲劇は起こりました。僕のアパートから市街地への道には左右両端に犬が住んでいます。いつも吠えてくる犬たちですが、手をかざして静止のポーズをとると囲まれたとしても数十秒後にはどこかへ去っていきます。最近は犬警戒棒、通称犬棒は持ち歩いていませんでした。ただ、いつ噛まれてもおかしくないだろうとは思っていました。

しかし、この日は違いました。

犬4匹に火曜日も囲まれていつものポーズをしました。しかし、やすやすと僕の静止のバリア(手のひらをかざすだけ)を防ぎ、左ふくらはぎをガブリ!噛んだまま首を振られたので痛かったはずが、驚きの方が大きくて当時あまり痛みの記憶はありませんでした。この光景を見た通勤中のパラオ人がクラクションと共に車ごと群れに衝突してくださったおかげで立派な犬達も一網打尽。犬は去っていきました。そのパラオ人に連れられ車で1分のところにある国立病院へ連れて行っていただきました。(そう、なんとほぼ病院の前で噛まれました笑)

手当をと病院に行ったものの、なされたのは消毒のみ。幸い、狂犬病は大洋州で発症が観測されていません。協力隊の訓練所で10年有効の破傷風ワクチンは接種済みだったので、注射は何もしませんでした。しかし、筋肉までしっかり牙が刺さっていたので1日は痛みを伴いましたが3日目には普通に歩ける用になりました。(若くてよかった)

前日にリゾートでマッサージを受けていたので、僕、犬にとって柔らかい肉だったんだろうなあ。サンクスギビングの次の日だったから、犬もターキー感覚でふくらはぎを選んだんだろうなあ。そんなことを思いながら、死なない程度に面白い話になったとポジティブ思考を保っています。

▌12/05(木)
伝統的な航海術をPWO(ポ)航海士セサリオ氏より習っています。週に何日か教えていただいてるのですが、この日は彼が日本の友人からプレゼントされたという DVDを観る会でした。DVDは彼の出身地サタワル島の生活がきめ細かに記録されていました。朝、寝起きに海水浴を女子供はして、その間に男はヤシに登ってヤシ酒を作りに行くところから朝が始まるようです。主たる内容はサタワルから沖縄まで「チェチェメニ号」で星を使った伝統的な航海術で航海した記録でした。この航海は不要不急のものともいえます。しかし、ロマンを後世に残した歴史的な大航海として記録が残っていることに価値があるのだと思いました。

▌12/06(金)
この日の午後は日本人会主催のクリスマス会が開催されました。パラオ日本人会は会員数152人(2024/12/10現在)を誇り、歴史も日本の国交回復からの30年よりも長い団体です。セーリングをしている子供達や保護者の方、JICA関係の方々や現地の日本企業の方々など100人以上の出席率だったそうです。同僚JICA隊員の素晴らしい司会のおかげもあって、とても楽しい時間になりました。焼いたターキーが僕は景品として当たりました~!

▌12/08~09(土日)
現在、海の上で正確に止まることが初心者クラスの課題です。セーラーの皆さんご存知の通り、一列に並ぶことが簡単そうに見えて難しい。彼らも誰もが苦戦した、その道を歩んでいる最中なのです。だいぶ横一列に並ぶことが上達してきて、スターボードで並ぶことはできるようになってきました。
しかし、逆側のポートになると不思議と横一列の感覚がなく並べない…。このような経験は皆さんありましたか?

日曜日の練習は午前中から始める予定が、毎年恒例クリスマスドロップの日と重なって出艇ができませんでした。クリスマスドロップとは、今年は米豪日の空軍が訓練の名目で島の各地でパラシュートをつけた救援物資を投下するというイベントです。10時半から始まるものが、9時から海域に侵入しては行けないと不合理にいわれ練習ができませんでした。しかし、子供達ははしゃいで降りゆく救援物資(内容物は誰も知らされない)や軍機を見に行っていました。出艇できない間は、トップコートで補修箇所を補修する時間に当てました。