悠パラ日記【46】「さすがパラオ出身!」と言われるように

仙田悠人(2025/1/21)

▌平日
先週、パラオでの今後10ヶ月の活動内容の概要が出来上がりました。そこで、その初動としてパラオの省庁向けの書類を作成する日々です。政治や省庁に対する心理的な身近さが小さな島国パラオのいいところです。また、将来を担う子供に対して教育的意義を感じる活動に対してはとても親和的に話し合いをしてくれます。

まだ確定はさせていませんが、伝統的な外洋航海用アウトリガーに子供たちを載せる体験を考えています。語弊を恐れずにいえば、ある意味で島国の子らしく育つことは良いことだと捉えています。
故郷の島パラオで先祖が日常的にアウトリガーに乗っていたことを体現できること。また、この経験を彼らが将来、外国に行ったときに友人にシェアできること。そして、さすが島国育ちだな!と褒めの意味で友人との会話の一端を担えること。そういった想像力で、こういった伝統文化のイベントを打ち立てています。

いつもディンギーに乗っている子供達は、大きなクルーザー超級のレースは想像もつきません。船で外洋に少し出れば、伝統文化への興味関心にとどまらず、外洋航海への夢をも抱くかもしれません。数年毎に開催されるパラオ沖縄レースの初パラオ参加艇のクルーになってくれるかもしれませんね!

予定は未定ですが、パラオに日本の大学生セーラーが来てくれる日がありそうです。僕一人では出来なかったことを二人の力で解決する、貴重な機会になります。基本、一人で活動するので感情を共有する仲間もいません。もう一人同じ世代の子がPSAにいればなあと思ったことは数え切れません。
パラオに来てくれた際には、ありったけの経験をしてもらって「パラオ楽しかった!」といって帰ってもらいたいです!ヨットだけでなく、パラオという国も楽しんで帰って欲しい。そのための準備も着々と進めています!I can’t wait!!

▌週末練習
3月〜4月に新しいセーラーを迎えることにしました。そこで、初級クラスも中級クラスもより一層技術の面にフォーカスさせています。初心者の子との差をつけて、先輩風を吹かしてもらうためです笑。先輩風をというのは半分冗談で、半分本気です。僕自身、後輩ができると変わる先輩を大学時代に何人も見てきました。頼り甲斐のある先輩になって欲しいところです。

練習では、ノートをつけて今日の目標をはっきりと、ということを1からやり直しました。記録が残るということは、生徒にとって思い出に残るだけでなく、成長過程や上達にとっても良いことです。これまでノートが途絶えたりした原因は、突然のスコールでノートを書けない日がしばしばあったからです。(もちろん今もスコールはアリ。)

タックの練習をしていたら、無人島?に近くなったのでそのまま上陸しました。元々は日本海軍の防波堤に使われていたような場所です。爆撃のおかげで、防波堤続きではなく、孤立した島のようになっています。子供達は冒険の探索のようでワクワク楽しそうな様子でした。島の上で少し座学をした後、お昼ご飯を食べるために帰りました。