悠パラ日記【その7】みのりの週末?

(2023/11/15)

読者の皆様こんにちは、パラオ滞在中の仙田悠人です!
今週の活動報告をさせていただきます。

先週末の土曜日は午後から練習開始、ということでいつもよりも少ない練習時間でした。午前中は何をしていたかというと、日本の補習校の運動会にお呼ばれしていました!いつものセーリングの練習中とはまた違った可愛い笑顔や大人数で協力して競技に参加する姿に癒されていたのです。元気いっぱいの子供達は午前中の運動会で疲れながらも練習に参加してくれました!

このたび、オーストラリア大使館よりGrants(支援金)をいただきました!
活動に関する助成金の申請をしたところ受理していただき、様々な安全に関する道具やセーリングに関する物の支援をして頂くことになったのです。そこで、支援物資が適切に使用されているかどうかを確認する意味も兼ねてオーストラリア大使御一行の訪問が行われました。

さっそく支援物資の一つであるホワイトボードを使用して正しいタック角度についてレクチャーしたのちに出艇しました。出艇後にはこれまた支援物資の通信機を使って海と陸で安全を確認し合いました。
さらにはSailing team のEdwinさんに新しいゴムボート用のトレーラーを作って頂きました。これもGransからの支援品で成り立っています!前回の初号機よりも格段に軽く運ぶことができるようになり、OPを運ぶお母さん方の腰への負担が軽減されました。毎回いろんなものを作ってくださる彼には感謝感謝です!

日曜日は一日海で練習の予定でしたが曇りでミルクのような色をした無風の海面となってしまったので、セーリングを楽しみにしてきた子供達にはもうしわけない気持ちでした。「コーチ今日はいつ海に出るの?」といった心苦しい声を聞きながらも、これを機に陸で座学をしっかりすることにしました。
ちょうど午前中に座学をする準備ができていたので、ホワイトボード、教材を使って基礎的な知識の共有を確認しました。また、セーリング用のファイルを作って教材を見ながらセッティングや座学の助けとなるようにしています。

昨日のマーク・ラウンディングで最短距離を帆走することにまだ注力できていないことを実感しました。そこで、有利なサイド(ロング)に関して説明を試みましたがいまいち子供達の理解ができていない気がしました。なので、来週はコースに関するゲーム(世界初!駒ヶ根訓練所で僕が編み出した)を通して理解を深めてもらいます!
セールトリムに関して、スカルアイランドという教材を使って勉強してもらいました。上りも下りも同じセールの引き具合で帆走している子がまだたくさんいます。時には子供達が協力しながらセールの引き具合を教え合う姿はとても理想的な光景でした。感覚だけでなく、理論的にも説明できるようなセーラーに育っていって欲しいところです!

午後はせっかく海に来てボートを使わないというのも申し訳ないなと思い、パドルレースを行いました。このレースは二人一組でブイからゴールまでのスピードを争うというものです。大はしゃぎで子供達がレースをしてくれたのでとてもいい時間になったと思いました。実はこのパドルレースには海の上での恐怖を少なくすることや、チームとしての団結感の醸成を目的としていたのですが、この目的も達成できたようです。

最後はエドウィンさんにトラディショナルカヌーに関しての講義をしていただきました。講義が始まると子供たちは興味津々で彼の話を聞きいっていました。また、製造過程を小さなボートの模型で説明する際にはみんなが近寄って彼の職人技に見入ってしまいました。パラオの伝統に関する技術を子供達に伝えることのできるチームとして今後もしっかりと定期的に開催できるようにしたいです!

この週末は参加してくれた子供達が真剣に座学に取り組み、みんなが楽しく学べる光景を見られた気がします。この光景を毎週のように実現できるように平日や来るグアムレースまで準備を進めていきたいと思いました!!!

2023/11/11-11/12の公式活動レポートは→こちら(pdf)

仙田悠人