往路に続き復路も〈Zero〉が制す!|2艇が沖縄にフィニッシュ

3月31日に遠くパラオをスタートした「パラオ-沖縄ヨットレース2024」。1,229海里(約2,276km)という長いレースを戦ってきた〈Zero〉(山田克弘オーナー)と〈1122トレッキー〉(新田 肇オーナー)の2艇が、今日4月8日に相次いでフィニッシュしました。

修正の結果、〈Zero〉が往路(日本-パラオ親善ヨットレース2024:横浜→パラオ)に続いて、復路でも大差をつけての総合優勝!
3人でスタートした往路はクルーの負傷により途中からダブルハンド(2人での操船)、ほどなくスタートした復路でも同じく、山田オーナーと山本寅太郎さんによるダブルハンドでのレースを余儀なくされるなかでしっかりと走り抜き、見事、完全優勝を達成しました。

 


沖縄・与那原沖に設置されたフィニッシュラインに向けて、力強く走る〈Zero〉

 


与那原マリーナに到着し、元気な笑顔を見せる山田克弘オーナー(左)と、山本寅太郎さん(右)。40年来のヨット仲間だという二人のコンビネーションはぴったりで、安全かつ速く、沖縄への長丁場を戦い抜きました

 


往路に続いて、ファーストホームを遂げた〈1122トレッキー〉ですが、残念ながら一歩及ばず。レース前半から中盤にかけての快走は、目をみはるものがありました

 


与那原マリーナで笑顔を見せる〈1122トレッキー〉の4人。疲れをみじんも見せない表情は、さすが国内外洋ヨットレースシーンの雄たるもの。(左から)芳原 篤さん、新田 肇オーナー、野田宗之佐さん、岩見顕久さん

 


往路と同じく、レース参加艇とともに、パラオから沖縄への航海をおこなった帆船〈みらいへ〉。一足先に、前日4月7日に与那原に舫いを取りました

 


2019-2020年に初めて行われた「日本-パラオ親善ヨットレース」から5年。今回は復路でパラオから沖縄へのレースも実施し、太平洋をまたにかけた外洋ヨットレースとなりました。

決して楽しいばかりの航海ではないかもしれません。それでも風で走るヨットで、国から国へと海を渡るというのは、見ている人にとっても大いにロマンを感じさせてくれるものだったと思います。

また、このレースを大きなトラブルもなく終えることができたのは、選手の皆さんはもちろん、関係者の皆さんの努力のたまものだと感じるばかりです。

この場をお借りしまして、さまざまなご協力とサポートを頂きました皆様に、実行委員会より厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

残念ながら往路途中でリタイアした〈パルマII〉(瀧本秀人オーナー)も、避航先の小笠原・父島を立ち、母港の岡山へと向かっているとのこと。また、〈Zero〉と〈1122トレッキー〉の両艇は、しばしの休息ののちに、今度は4月29日にスタートする「沖縄-東海ヨットレース2024」にエントリーしており、今度は愛知県・蒲郡へと針路を向けることになります。

ひとまず選手の皆さんも、今日は久しぶりの沖縄で心おきなくゆっくり休んでください。そしてまたいつの日か、このレースが実施された折には、新しいチャレンジャーとともにお会いできることを楽しみにしています。

(文・写真=日本-パラオ親善ヨットレース実行委員会 広報)