悠パラ日記【24】修理の日々

(2024/05/14)仙田悠人

修理日記
今週の平日の半分は修理にあたりました。修理対象はレスキュー艇のインフレータブルボート(Zodiac)です。ゴムのパーツが外れてくることによって激しい水漏れが起きていました。この船を修理せねば、今週末の練習で外海に出て行く練習ができないので修理が求められているのです。

修理場所はクーラーの効いた部屋の中ではなく、もちろんいつものコンテナの前です。木陰があるとはいえ、日差しは痛く感じるほどで、紫外線は7倍のマシマシ。蒸し暑い環境で修理をしています。もはや眠気や頭がボーとしてくるほど。パラオの気候にあった体調を獲得している方はともかく、雪国から来た僕にとっては正直きつい場所です。修理に対して気が進まない日はザラにあります。また、保護者の方々に任せて万が一のことがあっても責任を負わせられませんから結局のところ自分がやるしかありません。

一人で修理をしていますが、話しかけてくださるパラオ人の方々は少なくありません。「ダイジョーブ?」と気にかけてくださるので、パラオ人の優しさを感じます。しかし、同時に修理をしている地区は治安の良いとはいえない地域です。パラオ人男性は概して魚釣りが好きで、さらに釣り好きの延長でボート好きの男性も多いようです。なので、話しかけついでに救助艇の馬力や値段を聞いてくることがしばしばあります。はっきりいって、いつ盗まれるかわからないので気が気ではありませんし、コンテナの中身を何も言わずにジロジロ眺めてくるのはおっかないです。先日はJICAパラオ事務所の管轄物資が盗まれると言う事案が他の州で発生しました。セキュリティーに関しては常にビクビクしています。一度コンテナを開ければ次に扉を閉じるその瞬間までトイレにも行けません。これがリアルです。

無事に修理が終わったかと思えば、また別の場所から浸水しているようです。修理の道は長いんです…。

5/11(Sat)
5/11(土)午前中は新しく入ってくれたセーラーの子たちのお試し入部の日です。OPENDAYに参加してくれた3人がトライアルに来てくれて、PSAの入部基準を満たしているかどうかを判断する期間です。

船の各種パーツの名称や安全に関することなどのレクチャーを終えた後、沈起こしの練習をしました。また一つ新たな世代が築かれて行くと思うと感慨深いものですし、女の子が入ることによって新しい風が吹いてくれることを祈っています!!

午後はお兄ちゃんセーラーが数キロの海を泳ぐOpen Waterから帰ってきて練習をしました。3キロ泳いだ後にセーリング…子供ってすごいです。午後はレーザーも出艇させてレースに向けた練習をしました。潮が低くて片付け大変でした(トホホ)