悠パラ日記【43】Family Day
仙田悠人
少し投稿間隔が空いてしまいました。
もしも投稿を待ってくださっていた貴方、ごめんなさい。
この数週間、楽しいことがいくつかありました!
▌Family Day
午前中は子供達に僕が新しく考案した海上でのゲームを楽しんでもらいました。ヨットの上で柔らかいボールを使った鬼ごっこのようなものです。なかなか好評で、ストップをかけても遊びやめないほどです笑😅
午前の帰着後、保護者の皆さんにBBQを準備していただきました!パラオの美味しい焼魚や、肉、サラダなど豪華な品揃えでした。とても美味しい!!
一方僕は、料理が不得手なので大学時代にバーでシェイカーを振った経験を発揮させていただきました!(もちろんノンアルコール)南国の飲み物にするために、ココナッツや青いジュース、炭酸水を使って爽やかなドリンクに仕上がったと思います!おかわりしてくれる子もいました!
午後の出艇は親御さんとの乗艇イベントにしました。
日本の大学ヨット部では一年に一回のペースでファミリーデーを開催する学校もあるようですね。大学ヨット部は親元を離れて、海の上でするヨット活動に対する理解を促進するために開かれるのでしょう。しかし、パラオでは毎週保護者の皆さんが子供の様子が見れる状況です。そこで、僕が目指した形は親子の思い出体験をコーディネートするイベントでした。通常、子供は一人でOPに乗艇しているので、親子で乗る機会はあまりありません。イベントを通して、子供達がヨットを楽しんでくれる理由を体験していただくことができたと思います。クラブ活動の理解促進にも繋がるのではと思いました。
▌Navigational Class
実はパラオでポ航海士、セサリオ氏の伝統的航海術に関する授業が細々と続いていました。彼はミクロネシア連邦はサタワル島出身の世界で一番有名なミクロネシア航海士です。パラオのお偉いさんに呼ばれて、パラオでの伝統的航海術復旧に献身されています。しかし、彼は伝統的航海士であるものの、企画や運営のプロではありません。また、パラオでの伝統的な航海術はすでに忘れられたもの。需要というものを生み出していく必要すらありそうなものです。
そこで、セサリオ氏と仲良くさせていただいている僕が「若い」という力を使って彼のお手伝いをできればと考えました。彼のクラスにPSAのメンバーを呼んで生徒数を増やし、活気のある教室になったように思います。また、MVS(Micronesia Voyaging Society、セサリオ氏の所属団体)とPSAで協力するという合意にこぎつけて正式に彼と活動できるようにしました。
合意にこぎつけるまでに、PCC(Palau Community College)学長やMVSなど5キロほど歩いて直談判しに行きました。道中、暑いパラオで重めの資料を持っていくのは大変でした…。一度、現場について話せば各々の長は提案を承認してくださいました。「パラオのために頑張ってくれてありがとう」と言葉をかけていただき、貴重な分厚い資料までいただきました!!
このプロジェクトは着任後すぐにもできないことはありませんでした。しかし、このパラオ人に対する理解が深まったタイミングで始めたからこそ色々がうまく行ったような気がしています。しかし、まだまだパラオ人や島国の人々の価値観に近く触れて、彼らの心地よいやり方を模索している最中です!
今週もご一読ありがとうございました!!