悠パラ日記【その10】Where there is a will, there is a way -意志ある所に道はひらける-

(2023/12/13)

Where there’s a will, there’s a way, kinda beautiful
志を持てば道は可憐に開かれる,なんて美しいのか
And every night has its day, so magical
不思議と開けない夜はない
And if there’s love in this life, there’s no obstacle
愛があれば、どんな壁でも乗り越えられる
That can’t be defeated
それは変わることのない

Avicii -Waiting for love-

貴重な読者の皆様!
こんにちは、パラオ滞在中の仙田悠人です!今週も悠パラ日記始めますよ〜

土曜日(12/9)午前
干潮のタイミングが悪かったので、参加者のメンバーを見て座学と交流を深める時間に充てました。
座学ではテストの補習として風と船の角度に対しての基礎的な知識をおさらいしました。そして、知識を陸で試すために自作のセーリングボードゲームで実践。今週もなかなか好評でコーチは嬉しさと共に2年後、きちんと製品化して売り出そうかなあなんて思っちゃったり。それぐらい出来がいいのです(笑)

座学の後は、個人的に船への抵抗感を和らげるのに効果的だと考えている“パドルレース”を開催。マストを外したヨットに数人ずつ乗って風だけでなく緊急時や無風時に他にも移動手段があることを認識してもらいます。僕も子供たちも浅瀬で真剣勝負を大はしゃぎで繰り広げました。
白砂の浅瀬でキャッキャとはしゃぐ子供。ああ、とても理想的な“楽しい“練習に近づけられたなあとこのメニューをしていると思えるのです。(自分も楽しい)

土曜日(12/9)午後
午後はメンバーが増えたのでヨットを出してレースを行いました。この日はジュニアコーチもレースに参戦。彼がこれまでのパラオチームで絶対的な王者でした。
しかし、この午後はついにキングスレイヤーがそれも数人誕生!!これまで積み上げてきた組が次々と彼を抜いて1番をとっていく姿を見て成長したんだなあと成績として実感でき、この結果が次のレースまでのコーチを少し安心させてくれました。
しかし、戦術面としてはまだまだ伸び代しかありません、知識を詰め込んでどんどん成長させてくれ〜!!(知識を詰めても船は重くならないよ)

また、それぞれが自分の道を進めるレースが7レース中1レースだけありました。
先週まではただ先行艇を追いかけるだけのレース。しかし今日は、左右に開いていくレース展開を見せてくれたのです。
コース選択は人生と同じ。他人を追いかけるだけ同じことをするだけでは、自分の道を切り開くことはできません。ヨットレースも同じで追いかけるだけでは不思議と良い順位にはなれないのです。ヨット(人生)のマーク(目標)までのコース(道のり)を信じて、突き進むことをセーリングからも学んでくれたらと願っています。意志ある所に道あり。

日曜日(12/10)午前
朝から「マークを回航するため(RRS18条)」「障害物に関して(RRS20条)」についてのルール講習会からスタートです。
少し難しい分野かなと思いましたが、意欲が非常に高い子供達を筆頭にしっかりと理解してくれたようです。ルールを理解して、そのルール(権利)がなぜあるのか、そこまで伝えないといけないな…そう思った1日でもありました。

日曜日(12/10)午後
午後はレースをして、実際に順位を記録。
上位は順位が安定しています。リスクヘッジや権利関係の交渉も行えるほどに成長しています。とはいえ、各々課題点は明確に見えています。その課題点を一人一人に伝えるためにも、セーリング交換日記を始めています。
セーリングノートには各自の練習の目標や感想を書いてもらっています。また、僕が子供たちに対して個人的に必要だと思うことをノートに書いて伝えているのです。PDCAサイクルを利用して自己マネジメントをできる自立したセーラー(大人)になってくれたらいいなと思っています。

今週もありがとうございました!!

2023/12/9-12/10の公式活動レポートは→こちら(pdf)