スタートまで3日|前夜祭が開催されました

日本-パラオ親善ヨットレース2024のスタートまであと3日。3月7日(木)19:00~、横浜港を望むナビオス横浜で前夜祭が盛大に開催されました。

レースに参加する3艇の選手たちはもちろん、このレースと併せてパラオまでの航海を行う帆船〈みらいへ〉の皆さん、関係者など100人以上が集まり、海でつながった二つの国を結ぶ国際レースらしいにぎやかな雰囲気の中で、これから始まるレースへの期待をいやがおうにも感じる時間となりました。

 

日本-パラオ親善ヨットレース2024の成功を祈念して乾杯。前夜祭がはじまりました。

 

今回のレースに参加する〈1122トレッキー〉、〈ゼロ〉、〈パルマII〉の3艇の皆さんが壇上に上がり、会場からは大きな拍手が。2019-2020年大会に続く第2回大会の主役は、ここにいる外洋セーラーたち。今回はパラオへのフィニッシュ後、パラオから沖縄(与那原)に向かうレースも初めて開催されることになっています。

 

〈1122トレッキー〉のスキッパー、新田 肇さん。同チームは、前回大会に続いての参加です。実行委員会事務局長として本大会の開催実現に奔走する一方で、今度はプレーヤーとしての戦いが始まります。

 

広島から参加の〈ゼロ〉のスキッパー、山田克弘さん。近年、パールレースや沖縄-東海ヨットレース、小笠原ヨットレースなど、ロングレースを舞台に精力的に活動しています。

 

〈パルマII〉の瀧本秀人スキッパーは、前回大会には〈ラッキーレディVII〉のクルーとして参加。今回は自艇で太平洋を渡ってパラオを目指します。

 

前回大会に続いて、レース艇に伴走しながらパラオを目指す帆船〈みらいへ〉。今回のパラオまでの航海は、公益法人笹川平和財団 海洋政策研究所が実施する「国際海洋人材育成プロジェクト」のさまざまなプログラムの一つにもなっています。

このプロジェクトは、船舶や国際会議の場を活用した海洋リーダー育成プログラムで、2022年から5年間で100名の若者を支援することを掲げており、今回のパラオへの航海がその場の一つとなりました。アメリカ、チュニジア、パラオ、そして日本から集まった12~23歳まで約20人の学生が〈みらいへ〉に乗船し、セイルトレーニング(帆船の操船訓練)という実践のほか、アラスカからの講師(サイエンティスト)2名と海洋政策研究所のスタッフを講師にした海洋教育を実施。このプログラムには、洋上でのマイクロプラスチックの拡散分布調査も含まれており、3グループに分かれてのディスカッションなど、実際の航海という最高の場で次世代のリーダーを育成することを目的とするものです。

前夜祭には、乗船日より一足早く日本に到着した、アメリカ、チュニジア、パラオの学生たちも参加しました。

 

左から、駐日パラオ共和国大使館 特命全権大使のピーター・アデルバイさん、大会会長の藤木幸太さん、元・横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレスさん、パラオ共和国名誉親善大使の女優・田中美奈子さん。日本とパラオ両国の友好を改めて感じさせる場となりました。

9日(土)に艇長会議や通信講習会が行われ、10日(日)に横浜ベイサイドマリーナ沖をスタートし、参加3艇は1,726海里先のパラオを目指します。

(文・写真=実行委員会広報)