悠パラ日記【その17】Setting sail into the world

(2024/02/05)

浅瀬で練習(2/3土曜日)
今週は土曜日、日曜日とも潮に恵まれて、高い潮位の浅瀬で練習することができました。パラオセーリングアソシエーション(以下、PSA)の練習海面はビーチ→アマモゾーン→サンゴゾーン→深い海と遠浅です。なので、潮位が高いとセンターボード*が傷つくことなく僕が浅瀬に立って逐一教えながら練習ができます。また、保護者の方々も練習が近くでみえるというメリットがあります。日本の多くのハーバーではこのように教えるスタイルはあまり多くないようですので、パラオならではのやり方だなと感じています。

浅瀬では主に二つのブイを回る練習をしています。今週土曜日に腰まで浸かりながら教えた一つの内容は船のバランスをコントロールすることです。なんと船は風に対する船の傾き加減によって舵の効き具合が変わってくるのです。舵が効かないということは水中での抵抗が強いということで、船にブレーキをかけているのと同じ。説明が少し難しくなってしまいました。よりスムーズにマークを回ってヨットを方向転換させるためには傾き加減を変える体の動き方を習得する必要があります。体重移動させるタイミングを学んでもらったのでした。

子供セーラーといえど、船が傾くと少しびっくりします。浅瀬で練習しているので波も小さく少し安心なのか、のびのびセーリングを楽しむ姿がそこにありました。そしておっと! というタイミングを何度か経験しながらも徐々に上手になっていきました。危なっかしいタイミングが少しずつ減って、子供達自身も自信を少し持てた良い練習だったと思います。

新セーラーついに現る(2/4日曜日)
2/4は新しく10歳のパラオ人セーラーがやってきてくれました。わんぱくでおとなしい印象で、セーリングにとても興味を持ってくれています。レスキュー艇から練習風景を見てもらったところ、まず陸の上での日常生活で体験しない波の高さに驚いていました。キラキラした目で先輩セーラーが逞しく波間を縫ってセーリングしている光景を眺めています。ヨットを新しく始める子からすれば、新しい冒険に出ていくような体験なんだろうなあ。

実際に僕と一緒にヨットに乗せてみたところ、不安定な船上で少しびっくりした表情で舵を持っていました。セーリング競技、第一の壁である真っ直ぐ走らせるということに苦戦している様子でした。ようこそ、セーリングの世界へ!僕は君がこれから大きな海に出ていき、自立した立派なセーラーとして成長していく姿を見届けます!!

日本からのセーラー来たる
日本は横浜からセーラーがPSAに遊びにきてくれました。すでにOPは卒業しているとのことでしたが、さすがの技術力に子供達も僕もびっくりでした!普段は僕も教えることはできますが、やってみせることは体格的に難しいなと感じているのでとても良いお手本を見せていただきました。午後はレースをすると、Japanセーラーはコース選びがやはり熟練していて確実に良いコースを描きました。1-1-1-1とスコア上は1が並び圧倒的なスコアリングで圧倒。パラワンセーラーもその後に挽回しましたが、惜しくも軍配はJapanセーラーに上がりました。素晴らしい!訪パありがとうございました!

仙田悠人