JPYSC ユース活動 ’22-’23まとめ

2022年5月のパラオ新大統領への表敬訪問以降、日本とパラオを結ぶ青少年のセーリング普及を支援する活動は着々と進んでいます。
表敬訪問の記事は→こちら

以降の活動を以下にざっとまとめてみます。

パラオ向けのコンテナの手配(2022/07/07)

022年7月。シーブリーズボートサービス様より、パラオに送るインフレータブルボート(船外機付き)2隻が寄贈されました。OP2隻と合わせてパラオへ向けての輸送の手配を進めています。
その運賃のうち100万円までは日本外務省の助成金を受けています。

 

マイクロプラスチィック採取装置の洋上実験結果(2022/09/11)

日本パラオ青少年セーリングクラブ(JPYSC)の活動は、
・パラオへOP級ヨットの寄贈
に加えて、
・日本-パラオ親善ヨットレースの開催
もありますが、そこで行う予定の、
・海洋におけるマイクロプラスチィック拡散分布調査
も活動の大きな目的になっており、そこで使う機材の開発も進めています。
9月17日に横浜で開催された「第5回 JPYSC実行委員会(定例報告会)」ではその洋上実験結果が報告されました。

こちらはまた別の項にまとめます。

 

遠征する選手の募集(2022/11/20)

「第2回 日本パラオOPディンギー親善レース」(2023/4/2-4/3:パラオ開催)に遠征する日本人選手の募集を行いました。
『募集 概要』(pdf)

 

パラオ・セーリング協会 設立 (2022/12/07)

先の大統領との会談でも話が出ていたPalau Sailing Association(PSA:パラオ・セーリング協会)が設立されました。
同時に、日本国内では(独立行政法人)国際協力機構(JICA)東京とJPYSCとで会合を持ち、JPYSCからJICA経由でセーリング指導者をPSAに派遣することも決定。以下、スケジュールとしては、
2023年12月12日   JICA Palau事務所で打ち合わせ
2023年12月22日   JICA Palau矢野様(派遣実務ご担当者)と打ち合わせ
一般社団法人日本パラオ青少年セーリングクラブとして仙田君を推薦者として登録
2023年1月中     健康診断書・エントリーシートをJICAに提出
2023年3月頃     面接をして・正式採用
2023年6月頃     JICAで研修を受ける
2023年10月      2年間正式派遣
と、予定しています。

 

引き渡し式 (2023/01/23)

2022年12月、日本から送ったOP級ヨット2隻と2隻のインフレータブルボートがパラオに到着しました。

年が明けて、2023年1月23日。現地パラオでその引き渡し式が行われました。

新田様
いつも大変お世話になりまして有り難うございます。
本日、午後2時よりミューンズのコンテナの前でハンドオーバーセレモニーが開催されました。
司会はジョーさんが担当し、出席者は折笠大使、教育省局長、フランク・キョタパラオオリンピック会長、ミューンズ地区伝統的チーフ、伝統的なカヌー航海士、
コーチ、サム・スコットパラオセーリングアソシエーションプレジデント、エドウイン、熊澤さん、亜沙美クイーンさん
カナダ人女性、アイランドタイムズオーナー(明日、新聞記事が掲載されましたらまた報告いたします)などが出席していただきました。
在パラオ日本大使館の田付まゆさんには今回とてもお世話になりました。
菊池正雄

Tutii
It was a great program today for Handover with Ambassador Orikasa. We will organize and start practice again for an event in April in Palau. Where Japanese kids will come to Palau for a race with us.

新田さま
大変お世話になります。
在パラオ日本大使館の田付です。
本日14時よりミューンズ地区スコージョウにて無事にセーリング器材引渡式が行われました。パラオセーリング連盟のチルトンさんはじめ、サムさんや菊池さんのご協力のおかげで始終和やかな雰囲気でした。新田さまに色々とご調整いただいたおかげで本件が無事に終了したと思っております。
また日本フェアやセーリングレースなど多々催し物がございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、次回パラオに来られる際、当館折笠大使がぜひとも会食にご招待したいとおっしゃっておりましたので、また日にちが確定した段階で、会食の日程調整もさせていただければ幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。

OP級ヨットはジュニア用の一人乗りヨットとして世界的に普及しているクラスですが、日本では古くなって使われなくなったものも結構あり、この寄贈事業はそのリサイクルでもあります。日本で整備してから送っていますが、セールナンバーは日本を意味するJPNのままで、いろんなところに日本語で名前が入っていたりしてますが、それはそれで良い雰囲気かと。

外務省からも正式に報告書をいただいています。

日本セーリング連盟 李様
日本パラオ青少年セーリングクラブ 新田様

お世話になっております。
本件につきまして、在パラオ大使館から報告電が届いておりますので共有致します。

また、Twitterの外務省スポーツアカウントにも既にツイートが完了していますので
リンクをお知らせ致します。
【日】

【英】

以上、取り急ぎご報告のみにて失礼致します。

外務省人物交流室 村川拝
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これで、2019年夏に寄贈したOP級ディンギー20隻と合わせて22隻。サポートのモーターボートが2隻。と、十分な資材が揃いました。

 

ヨット練習、本日より再開 (2023/02/12)

現地にセーリング協会ができ、サポートボートも来て、コーチも赴任し、さあ活動再開です。
パラオ・セーリング協会主導のクラブ活動というかセーリング練習というか……が、再開されました。

コーチはJICAを通してJPYSCから派遣されている仙田悠人さん。
2023年、香川大学法学部を卒業した弁護士を目指す青年です。


毎週レポートが送られてきていました。
悠パラ日記は→こちら

この後JICAから青年海外協力隊として正式な派遣が決定し、一旦日本に戻りJICAのトレーニングを終えて10月から再びパラオ入りし2年間の任期でセーリング指導にあたる予定です。

JAICAとは10年間の契約が決定しており、仙田さんの任期はその最初の2年。後に続く4人は募集中ということになります。南の島で子供たちとセーリングに明け暮れる生活を送ってみませんか。
セーリングの技術を伝えることで子供たちに自分の生き様を魅せてあげていただきたい。そしてパラオの人達から生き様を学んできていただきたい。そんな活動だと思います。

 

Japan Fairで親善レース(2023/04/02)

2023年3月19日。駐パラオ・日本大使館の主催でJapan Fairが開催されました。
それに合わせて、OP級のヨットレースが開催されました。

「2nd Japan – Palau Youth Dinghy Race in Palau」(2023/4/2/4/3:パラオ、ミューンズ飛行場跡地開催)は、18艇が出場し、2日間で6レースが行われ、

優勝 Mitsuki Serizawa
2位 Kai Umemoto
3位 Momialani Polloi

となりました。以下、リザルトは→result20230403.pdf
日本からは男女2名が出場。接戦を征し見事優勝。
この後、2023年7月9日(日)には、パラオから7人の選手を招いて横浜でOPクラスのヨットレースが開催されます。