Day06(2024.4.05):明日にもフィニッシュか!? 気になる勝負の行方
3月31日にスタートした「パラオ-沖縄ヨットレース2024」も6日目を迎え、レースはいよいよ終盤の大詰めに入ってきました。〈1122トレッキー〉(新田 肇オーナー)、〈Zero〉(山田克弘オーナー)の両艇ともに、今日の午前中にフィニッシュまでの残航距離は300海里(約556km)を切り、今後の天候次第の部分はありますが、最短では明日4月6日にもフィニッシュすることが見込まれています。運営チームも本日沖縄入りし、現地での準備に入っている状況です。
4月5日18時40分時点での両艇の残航距離は、〈1122トレッキー〉が210海里(18:22:49現在)、〈Zero〉が259海里(18:34:49現在)。昨日までに比べると風が弱まってきたせいか、艇速は前日までより落ちてはいるものの、それでも両艇とも平均6~7ノット前後で北上を続けています。
同じ時点で、先行する〈1122トレッキー〉と〈Zero〉の差は49海里。ただし以前の記事でも触れたように、両艇は大きさや性能が異なるため、単純に先にフィニッシュしたほうが勝ち・・・というわけにいかないのが、少々ややこしいところ。
それぞれの艇にハンディキャップ数値が与えられており、〈1122トレッキー〉は、〈Zero〉に対して一定以上の差をつけなければ、先にフィニッシュしたからといって勝ちというわけではないのです。
このあたりについては、高槻和宏氏が以前の記事で触れているので、あらためてご覧になってください。
では、現状はいったいどうなっているのか──ということで、高槻氏がここまでの平均艇速をベースに、残航距離300海里を通過した時点でのスクラッチシートを作成してくれたので、ぜひ紹介したいと思います。
まず〈1122トレッキー〉の残航300海里到達時刻は、2024/4/5 1:23:46。
ということは、〈Zero〉は2024/4/5 18:22:08に、同じ残航300マイルに到達していれば、ハンディキャップを加味したあとの修正結果が同じということになります。
では、実際にはどんな状態になったかというと、〈Zero〉は2024/4/5 10:33:50に残航距離が300海里になったので、「18:22:08 - 10:33:50 = 7.8」で、7.8時間早く達したということで、「あとから追う〈Zero〉が7.8時間リードしている」と言い換えていいかと思います。
今後は風が上がって来る予想ではないので、両艇にとっては、まさに最後の正念場といえる時間帯に突入しています。
果たして勝負の行方はいかに?
(文=日本-パラオ親善ヨットレース広報)