Daily Report 11　2020/1/9

2020年1月8日17:41:57。〈アルタイル3〉が1着フィニッシュ。

1月3日の朝あたりからずっとフリートの先頭を突っ走っていた優勝候補筆頭が、みごとにファーストホームの座を守りきりました。

フィニッシュラインとなっている赤い立標は、かつて日本の統治時代に日本軍が設置したもので、この「日本-パラオ親善ヨットレース」では、パラオ共和国のレメンゲサウ大統領からぜひともフィニッシュ地点にして欲しいとの提案があったそうな。

続いて、同8日 23:31:18。〈1122トレッキー〉が2着でフィニッシュ。

手元の計算では、この日、15:06より前にフィッシュすれば、修正で〈アルタイル3〉の前に出たのですが。8時間25分届かなかった……という計算になります。

スタート直後の12月31日、 “荒天予報の避航のため” 那智勝浦に入港していた〈1122トレッキー〉。公式には4時間20分後には出港していますが、実際には5時間から6時間はロスしているかなと思われます。
と考えると、いやー、惜しい。

日付は1月9日に変わって、01:53:42、〈チームパラオ・ミニー〉が3番手でフィニッシュ。

クルージング・カタマランでの長距離レースに、新たな一歩を刻みました。
パラオ人クルーの皆さんもスタート時より一回り逞しく見えます。パラオのヨット界にとっても、新たなページが刻まれたのかも。

ファーストホームの〈アルタイル3〉が1月8日17:41:57フィニッシュ。
ということは、逆算すると後続の〈テティス4〉は、1月9日 06:33より前に入れば、修正で逆転優勝となります。

この時点での残航と艇速から計算すると、なんとも微妙。ギリギリ届くか否か。
おまけに、VM-1、VM-2と回り込んでのフィニッシュなので、ここでは単に直線距離からは計算しにくいし……。

というところで、
1月9日05:43:03、〈テティス4〉がフィニッシュ。

ということは、PHRFディビジョン優勝は〈テティス4〉ということになるはずです。

さらに続けて、08:44:13、〈マンデーナイト〉も無事フィニッシュ。

これらのフィニッシュタイムは、実行委員会がfacebookで速報として報じた日時ですが、ヨットレースではこの後なんらかの審問やペナルティーといった事態になるやもしれず。正式にレース委員会から「レース結果」として公示されるまではあくまでも「暫定」というかたちになりますが、修正順位は手元の計算では、

の順で、

この後、〈ラッキーレディ VII〉は、明日（1/10）20:25までにフィニッシュすれば、修正で〈マンデーナイト〉を交わして5位の可能性があります。
今日（1/9）朝8時頃の残航（170マイル）からすると、明日早朝にはフィニッシュできそうなので、今のペースならいけそう。
さらに、今日（1/9）23:22までにフィニッシュすれば、〈チームパラオ・ミニー〉も抜いて修正4位も……神風が吹けば不可能ではないといえるかいえないか。

……とレースはまだ続いています。
最終艇〈翔鴎〉も、今のペースだと11日夜にはフィニッシュとなりそうです。

注：この「Daily Report」は、「日本-パラオ親善ヨットレース」実行委員会が公式に配信する情報ではありません。高槻和宏個人の責任で配信するレースレポートです。フィニッシュ予定時間もそこから計算した予想順位も、すべて筆者が個人の責任で計算したものです。
公式情報は、公式掲示板に公示されます。

[race-34]