パラオレース参加者「メルサカ2025」へ
▌「メルサカ2025」
「MELBOURNE OSAKA CUP Double-Handed Yacht Race 2025」がスタートします。
Ocean Racing Club of Victoria、大阪北港ヨットクラブ、Sandringham Yacht Clubの共同主催によるこのイベント。オーストラリア南部のメルボルンをスタートし、広い太平洋の西端を南北に縦断、大阪北港までの約5,000マイルを2人乗り(ダブルハンド)で競う長距離外洋ヨットレースです。
大会webサイト(日本語版)は↓こちら
日本では「メルサカ」なんて略されることが多いかも。公式サイトの日本語版では「日豪ヨットレース」なんて書かれてますね。英語版では「M2O」なんて略され方もしてます。Melbourne to Osaka ってことでしょう。
太平洋を縦断といっても、こうしてみるとオーストラリア大陸は東にせり出しており、途中ビスマルク諸島、ソロモン諸島となにやらエキゾチックな島々も連なっており、コースはなかなか複雑です
1987年から始まったビッグイベントで、タイトルに「第X回」とは振られていませんが、こちらで勝手に数えると今回で第9回になりますか。38年の歴史はなかなかに……。
この↑記事、運営資金の苦労話まで書いてあって興味深いです。イベント主催者のご苦労がしのばれると同時に、こんなこってりしたイベントが38年も続いて来たことに、脱帽。
▌日本からも3艇出場
今回の「メルサカ2025」には17艇が出場。豪州艇が多いですが、日本からも3艇エントリーしています。
3艇とも「日本-パラオ親善ヨットレース」の参加艇。太平洋の強者(つわもの)です。
〈Zero〉(Imx-40)山田克弘/小林正幸
「日本-パラオ親善ヨットレース2024」は山田克弘/西 啓/山本寅太郎の3人で。「パラオ-沖縄ヨットレース 2024」では山田克弘/山本寅太郎のダブルハンドで、どちらもみごと優勝しています。
今回は小林正幸さんと組んでの挑戦です。
〈Jazz Player〉(Bakewell-White Z39)中野佳代子/中西満男
「2019-2020 日本-パラオ親善ヨットレース」には、中野さんは〈翔鴎〉、中西さんは〈Monday Night〉と別々の艇にクルーとして乗艇。
艇の紹介は以下のレースレポートの後半部分に掲載されています。
翔鴎/Kamometobu
マンデーナイト/Monday Night
今改めてデイリーレポートを読んでいると、当時の熱戦が思い出されます。
〈Jazz Player〉のお二人は、同じレースに出ていたといっても別々の艇、つまりレース中はまったく顔を合わせることはなかったわけで。表彰式で対面し知り合って以来。それが5000マイルを共に走ることになるって。縁は異なもの味なものですなぁ。
〈1122 Trekkee〉(Roger Class 40) 新田肇/野田宗之
「2019-2020 日本-パラオ親善ヨットレース」ではミュワー40カスタムの〈1122トレッキー〉に9人乗りで出場しています。
こちらもレースのデイリーレポートの後半部分に艇紹介があります。
1122トレッキー / 1122 TREKKEE
次の「日本-パラオ親善ヨットレース2024」、「パラオ-沖縄ヨットレース 2024」では、RodgersのClass40に新田肇、岩見顕久、芳原 篤、野田宗之佐 の4人乗りで出場。で、今回は同じ艇に新田さん、野田さんの息の合った2人乗りということです。
と、新田さん、野田さんはすべての「パラオレース」に出場。というよりそもそも新田さんは「パラオレース」の言い出しっぺにして、日本パラオ青少年セーリングクラブ(JPYSC)の理事でもあり……。
▌スタートはバラバラ
さてその「メルサカ2025」のスタートは、、、
3/2(日)に最小レーティングの〈CURIOUS ROO〉(S&S 34)がまず1艇だけでスタート。
翌週の3/9(日)に日本艇〈ZERO〉を含む3艇、と時間をずらしてメルボルンをスタート。
遅い艇……というかハンディキャップが大きく到着が遅くても時間修正で上位に上がれる艇からスタートしていきます。
日本艇2艇を含むメイン艇団12艇は3/16(日)にスタート。
そこからなんと2週間後の3/30(日)に最後の大型艇〈Alive〉(Reichel Pugh 66)Duncan Hine/Glenn Mylerがスタートとなっています。
大阪到着は4月中旬から下旬か……。4月13日開幕の「大阪・関西万博」に合わせてのフィニッシュということです。
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