公示がでました
「2019-2020 日本パラオ親善ヨットレース」の公示が出ました。
今年(2019年)12月29日に横浜をスタートし、目指すは、ミクロネシアのパラオです。
その距離1,726マイル。
さっそく、〈1122トレッキー〉(ミュワー40カスタム)がエントリーしています。
同艇は、「小笠原ヨットレース2017」では、約500マイルを68時間37分で走っており、平均艇速が7.2ノット。
また「沖縄-東海ヨットレース 2018」では、約720マイルを98時間24分でしたから、平均艇速は7.3ノット。
となると、1726マイルは、9.8日で走る計算になります。1月8日の朝にはフィニッシュか。
「2019-2020 日本パラオ親善ヨットレース」の公式距離は1,726マイルと発表されましたが、当初のポスターなどでは1,935マイルなどと表示されていました。
実は、以前の記事、
で、フィニッシュ予想日を書こうと思って「あれ? 1,900マイルもないじゃん」と気付き、このときは書くのをやめたのです。
で、やはり約1,700マイルだった、と。
でもこれ、海図でこれほどの長い距離を測るのは、結構難しいのです。
そもそも、丸い地球を平らな紙の上に表現しようとすると、あちらをたてればこちらがたたず。
で、用途によって様々な図法が考案されています。
航海では距離よりも方位の方が重要なため、海図(チャート)にはメルカトル図法が用いられます。
メルカトル図法では、緯度線と経度線が直角に交わるように描かれていますが、
地球は丸いので、経度の間隔は赤道上で最も広く、しだいに狭くなっていき、南北両極では一点に集まってしまいます。
これをむりやり平行に描くわけですから、緯度線の間隔(南北の間隔)もそれに合わせて広げてあります。
ということは、緯度が高くなるほど縮尺が大きくなっています。
近距離ではさほどの違いはなくても、南北に長い距離を測る、たとえば、横浜-パラオ間の距離を測るのはなかなか難しいのです。
いやまあ、しかし、その昔の大航海時代。この丸い地球を、地図も無く、よくもまあ走りまわったものだなと、改めて想います。
マゼランの世界一周時は、砂時計だったっていうんですから。
ということで、先の記事、
で例を引いた、「トーヨコカップ ジャパン-グアム ヨットレース’91」でファーストホームの〈摩利支天〉(N/M68)が「2019-2020 日本パラオ親善ヨットレース」を走ったとすると、フィニッシュは1月5日の夜。最小艇〈エスメラルダ〉(J/33)なら1月10日の朝にはフィニッシュ。と出ました。
[race-05 by taka]