ミクロネシア

[palau-02]

パラオ共和国は太平洋の西に広がるミクロネシアに位置する約200の島からなる島国です。

と、いうことで、[palau-01]の続き。
日本とパラオを結ぶ古くて深い歴史とは……の前に、まずはミクロネシアとは?

太平洋は、大きく、ポリネシアメラネシアミクロネシアの三つに分類されます。

最も広いのがポリネシア
北はハワイ諸島、東はイースター島、南西はニュージーランドまで含む大きなエリアが、ポリネシア文化圏になります。

よく“南太平洋”と言い表されますが、赤道をまたいで広がるポリネシア。タヒチは確かに南太平洋ですが、ハワイは正確にいえば北太平洋にあるわけで……。

メラネシアは、太平洋の西側、オーストラリア大陸のすぐ北側にあたるパプアニューギニア、フィジー、ニューカレドニアといった島々からなる地域です。
ギリシャ語で、メラス(μέλας)は「黒い」という意味で、確かに、ポリネシア人、ミクロネシア人に比べ皮膚の色は濃く異なる文化といえます。

そんなメラネシアの北に広がる海域が、今回の目的地であるミクロネシアです。
語源であるギリシャ語のミクロス(μικρός :小さい)の通り、小さな島々からなり、北はサイパン、グアム等のマリアナ諸島。東はマーシャル諸島、そして今回の目的地パラオは、 ミクロネシアの中でも最も西に位置します。

パラオも含め、ミクロネシアのほとんどの島は赤道の北、つまり北太平洋に位置しますが、日本から見れば南の海で、古くから日本で“南洋”といえばここミクロネシアの島々を指すといってもいいくらい。

このあたり、面白いですね。
日本で南洋といえば、トロピカルなイメージですが、南半球のオーストラリアやニュージーランドで南洋といえば、凍える南氷洋なわけで……。

(続く。by taka)