パラオ共和国への文化の寄贈事業

パラオ共和国にはヨット文化がありません、四方が海に囲まれているにもかかわらずたまたまヨット⽂化が育まれなかった理由は不明ですが、ヨットクラブすら存在していない現状です。
パラオ共和国は我が国とは単に親交が深い国という表現では伝えきれない関係があります。
現在でも数多くの日系人が居住し数多くの日本⽂化がパラオ共和国の随所に⾒受けられます。
先の⼤戦では⼀切のパラオの⼈々に被害が及ばないように事前に疎開をさせた話は今でもパラオの⼈々が日本人を特別な存在と考えて頂いている大きな所以であると伝えられています。
その様な特別な関係のある特別な海洋国パラオ共和国に私達セーラーが出来ることはヨットの文化をパラオ共和国の人々のペースで紹介をさせて頂くことであると考えました、決して強要をするものではなくパラオ時間でこれらの文化を受け入れて頂くことが出来れば私達セーラーとしても両国の親善と友好の絆の維持に少しでも役⽴てるのではないかと考えています。
ヨット文化の紹介に私達が採⽤する艇種はOPディンギーです、ヨット⼊⾨艇として私達は全⼒を挙げパラオ共和国に対しての事業を提供させていただいています。
私どもは2019 年に20 艇のOPディンギーをパラオ共和国に寄贈をし、指導員を駐在させ毎週末ミューンズ⾶⾏場跡地で練習を⾏いました。
2019 年12 月28 日にはパラオ共和国から6 名の少年少⼥を⽇本に招き、⽇本のOPセーラーとともに国際親善レースを開催させていただきました。そして現在でも毎週末パラオではOPセーリングの練習が継続的に⾏われています。2021 年は8 月にはパラオ共和国に日本のセーラーを派遣し現地パラオで親善レースを計画しています。

私達はこのOP事業を通じパラオ共和国との「⽂化の交流」を深めることを⽬的としています私どものこの企画に対して「⽇本パラオ⻘少年セーリングクラブ(Japan-Palau Youth SailingClub)」を創設し、両国の親善と友好の揺るがない関係の構築に寄与させていただく所存です。
尚、パラオでのセーリング少年達は近い将来国際試合に参加することを夢⾒て練習をしていることから、私達としても海で結ばれている両国の絆を揺るぎないものにさせていただきます。

日本パラオ⻘少年セーリングクラブ
会⻑ 藤木 幸太
事務局⻑ 新田 肇