エントリー締切と帆走指示書

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10月31日。「日本-パラオ 親善ヨットレース」(以下「日-パラレース」)のエントリーが締め切られました。
7艇がエントリーしています。

エントリーリストは
→こちら

翌、11月1日。『帆走指示書』も公示されました。 →こちらから

『帆走指示書』は、『レース公示』と並ぶヨットレースの”ルール”です。
一言で”ヨットレース”といっても様々なスタイルがあるので、イベント毎にルールを決める必要があるわけです。

レース公示も→こちらから

ルールのベースとなるのは、『セーリング競技規則(RRS:Racing Rules of Sailing)』です。
[THE RACING RULES OF SAILING]
逆に言えば、この『RRS』に従って行われる競技を”ヨットレース”(セーリング競技)と呼んでいます。オリンピックのセーリング種目も同じ『RRS』で行われます。

「日-パラレース」は外洋艇のレースなので、外洋艇の為の『外洋特別規定(OSR:Offshore Special Regurations)』も適用されます。
『OSR』は、コースの長短でCAT-0からCAT-4まで、それぞれ単胴艇か多胴艇かと8つのカテゴリーに分けて、主に安全に関わる規定が設けられています。
[WORLD SAILING OFFSHORE SPECIAL REGULATIONS]
こちらはオリンピック種目は今のところ関係無し。「日-パラレース」では、当初の公示ではCAT-2となっていましたが、8/9に公示された「レース公示 変更通知(番号01)」でCAT-1に変更になっています。
»Click(pdf)

帆走指示書や公示は単なるガイドブックではなく”ルール”なので、記載内容が変わった場合はこのように正式な通知とともに変更されます。

『JSAF外洋レース規則 2009』とは、主催者やレース委員会が直接管理できない外洋や沿岸水域において行われるレースを対象に『RRS』を補完する日本独自のルールです。
[JSAF外洋レース規則 2009]

また、「日-パラレース」では、異なる大きさ/形のヨットでのハンディキャップ戦となります。
ヨットの性能は、艇の大きさ、重さ、セールのサイズ、復原力、が複雑にからんだもので、ハンデをつけるのも難しく、いくつかのシステムが存在します。

「日-パラレース」では、
IRC
ORC
PHRF
の3つのシステムが採用され、重複してのエントリーも可となっています。

3つも? どう違うの? と詳しい事はまた後日。

一般的な競技ルールに加えて、こうしたそのレースごとの概要、参加艇/乗員に求められる条件、エントリー方法、などを示したものが『レース公示』です。
参加艇はそのレースが面白そうか? 自艇に参加資格があるか? を『レース公示』から判断します。

その後に公示されるのが『帆走指示書』で、より細かくスタートやフィニッシュの方法や禁止事項などが記されています。
それが、11月1日に公開された、ということです。

で、10/31でエントリー締切ですが、『レース公示』によれば、この後11月30日までレイトエントリーも認められています。エントリー費は高くなりますが……。

という、”ルール”なのです。

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